袖看板とはどんな看板でしょうか?同じような種類の看板で、突き出し看板というものもあります。
これら2つの看板は、ほぼ同じ意味と捉えていただいて構いませんが、少しだけ違いがあります。
ここでは、いわゆる袖看板(突き出し看板)とは、何か、どんな種類があって、どんな素材でつくられるのか。また、いくらくらいで設置できるのか。どんな法令に制限されるのかなど、詳しく解説しました。
袖看板(突き出し看板)とは?
袖看板とは、ビルや店舗などの建物から、突き出るような形で設置される看板のことです。突き出し看板とも呼ばれます。
着物の袖のような形をしていることから、袖看板、建物から突き出していることから突き出し看板と呼ばれるようになりました。
設置は、建物に直接設置されるパターンと、支柱に設置されるパターンの大きくわけて2つのパターンがあります。
- 建物に直接設置される場合
- 支柱に設置される場合
こんな感じの看板です。よく町中で見るものではないでしょうか。
袖看板と突き出し看板は、ほぼ同義として使われますが、厳密には異なります。
違いは何か?
一般的には、ビルなどで複数の看板が縦長に連なっているパターンを袖看板と呼びます。
一方で、1つの店舗だけの比較的小さなタイプを突き出し看板と呼びます。
- 袖看板・・・比較的小さな1つだけのもの
- 突き出し看板・・・いくつかの看板が連なった比較的大きいもの
ただ、基本的にはほぼ同義として扱われることの方が多いので、この記事では、以降袖看板≒突き出し看板として解説して参ります。
袖看板(突き出し看板)の効果・どんなメリットがある?
比較的高い位置に設置したり、建物から少し道路面にはみ出て、通りの導線に対して垂直に設置されることから、発見性に優れています。また、誘導するための看板としても有効です。
過去の経験を思い起こしていただきたいですが、何かの店舗を訪問した際に袖看板を目印としてお目当ての場所を探し当てたことはないでしょうか。私は過去何度もあります。
どんな種類がある?どんな素材が多い?
袖看板は、冒頭にお伝えしたとおり、建物に直接設置されるパターンと支柱に設置されるパターンの2種類があります。
- 建物の壁に設置されるもの
- 支柱に設置されるもの
また、内側にLEDライトや蛍光灯が入っている内照式と呼ばれるタイプと、ライトが入っていないものの2種類があります。
- 内照式
- それ以外
素材は、デザイン、形状などはさまざまなタイプがありますので、以下少しだけまとめさせていただきます。
いずれにせよ、重要になるのは、袖看板を使ってどんな効果を得たいかという点であり、トータルのデザインにおいてどんな役割を袖看板に付与するかというところにあります。
形状や表現方法
形状は実にさまざまなものがあります。
長方形で長いもの、正方形の比較的小さなもの、さきほどお伝えした内照式の電飾看板、複数の小さな看板が連なっているものなどです。
先ほど事例として出したように、ロゴマークをかたどったものなどもあります。
素材・材質
袖看板として使われる素材としては、以下のようなものがあります。
基本的には、建物や支柱から垂直に出ているものなので、あまり重たくならないように工夫されているケースがほとんどです。
- アクリル板
- アルミ
- アイアン
- ステンレス
- ガラス
- ロートアイアン
- ターポリン
袖看板(突き出し看板)が使われる業種や業態は?
袖看板がよく選ばれる業種があります。当然と言えば当然ですが、主に店舗ビジネスがメインです。また、ビルのテナントを示すために、店舗ではない事務所なども多くみられます。
- 飲食店(居酒屋、ラーメン屋、定食屋)
- 酒屋
- 歯科
- 整骨院
- ビルのテナント、店舗
- 不動産屋
- フィットネス
- 歩道
- ホテル
- 美容室
- パチンコ屋
袖看板(突き出し看板)の価格はどれくらい?
袖看板は、大体の値段はいくら、設置工事はいくらでできるものでしょうか。どんな費用がかかり、トータルではどれくらいの予算感をみていればよいのでしょうか。
看板ですので、大きさや素材、内照式にするかしないかなど、さまざまな要素によって変わってきますが、一般的な相場をお伝えします。
価格相場
袖看板の価格は、次のように表せます。
袖看板の本体の相場でが、50㎝四方程度のアルミ製のものですと、おおよそ30,000~50,000円前後、長方形の中型のものですと10万円くらい~になります。また、LED証明のついた大型のものですと20万円以上はかかります。
これにデザイン費と施工費が別途かかるかたちになります。設置する高さにもよりますが、概ね上記本体代プラス100,000円弱~200,000円程度が相場になろうかと思います。
できるだけ安く仕上げるには??激安業者に頼む?
できるだけ安価に袖看板を設置するには、どうしたらよいでしょうか。
インターネットを見ていると「激安店」を見かけることがあります。確かに、激安で看板を設置するのはひとつの方法論ではあります。
しかし、激安で設置した看板が、当初思ったのと違うものになったらどうでしょうか?あるいは、無事思ったような看板になったとしても、数年で劣化して修理しないといけなくなったらどうでしょうか。あるいは、袖看板よりももっと違う工事をしていれば、集客を増やすなどもっとよい効果が得られるとしたらどうでしょうか。
- 思ったような看板にならないリスク
- ずさんな工事がされるリスク
- 効果が出にくい可能性
一番重要な点は、あなたが袖看板を設置することでどんな結果を得られたいのか。そのためにどうすれば効果的かを考えることです。
ただ単に安価な看板を作るのではなく、効果的な看板を作ることが求められます。詳しいことはこちらのページをご参照ください。
参照ページ:看板の価格はいくら?工事費用、製作の値段、デザインの料金トータルで算出します
見積もりをとるには
いずれにしても、あまり考えすぎても仕方ないので、具体的に業者に見積もりを依頼するのが賢明です。
看板はそんなにちょくちょく発注するものではありません。また、実際のところは、最終的に工事をしてみないと成功かどうかはわかりません。
なので、どの業者さんに見積もりを依頼するかは極めて重要なポイントになります。
では、どの業者に見積もり依頼をすればよいかというと、適切な業者に見積もりを依頼するのが必要です。
適切な業者とはどう考えればよいかというと、こちらのページで見極め方を解説しておりますので、ぜひご覧ください。
看板で効果出そうと思うといくらかかるの?そして、どんな実績があるの?などなど、より詳しい情報についてお知りになりたい方は、こちらから無料で価格表&実績をダウンロードできます。ぜひご利用ください。
袖看板(突き出し看板)の施工・取り付け設置方法について
袖看板は、実際にどのようにして施工するのでしょうか。ここからは、袖看板の工事について簡単に解説させていただきます。
袖看板も、新規で取り付ける場合と入れ替える場合の2パターンがあります。新規の場合は設置場所を選ぶことができますので、そこからスタートしていきます。
- 新規で取り付ける
- 既存のリニューアル
リニューアルの場合は、旧袖看板を撤去してそこに新しいものを取り付けることになります。
工事の流れ
工事の流れは、どこに設置されるかでかなり工程が変わってくることになります。例えば、ビルの上部のような高さに設置する場合だと、高所作業車が必要になることもありますし、店舗によっては足場を組む必要がある場合もあります。
また、新規の袖看板を支柱を使って設置するのは基礎を打ち付けることが必要になります。
設置後の修理とメンテナンス
袖看板を設置したら、しばらくは何もしなくても問題がありません。
一方で、地方自治体などで屋外広告物条例を制定している場合は、劣化しやすい場所を中心に点検をして、安全点検報告書の提出を義務づけているところもあります。
そのあたりは、看板業者さんが詳しく知っているので、見積もりの際に問い合わせするようにしてみてください。
以下のように、国土交通省よりガイドラインが発行されています。
参照記事:屋外広告物の安全点検に関する指針
寿命はどのくらい?
では、袖看板は一体どのくらいで寿命を迎えるのでしょうか。
袖看板の場合、帳簿上の耐久年数は、建物付属設備と分類されますので、金属造のもので18年、その他のものは10年とされます。
しかしこれは、帳簿上の耐用年数であって、実態の寿命ではありません。
また、設置場所の建物のコンディションや海が近いなどの周辺の状況、雨や雪が多いなどの気候などによって、どのくらい維持できるかはかなりばらつきがあります。
ですが、定期的に目視で点検をして、さび等が発生したらすぐに看板業者さんに報告して修理してもらうなど、しっかりと取り扱っていけば20年程度は耐久することになります。
袖看板(突き出し看板)のデザインについて
袖看板のデザインは、どういったものがあるでしょうか。袖看板が特別というわけではないですが、看板のデザインは建物や周辺環境、対象となるお客様、お店や店長・院長の人柄や雰囲気、好みこれらをトータルして外観を設計し、その中の袖看板にどういう役割を与えるかによって決まってきます。
- 建物の状況やデザイン
- 周辺の環境や状況
- お店の業態やサービス内容
- 対象となるお客様
- 院長や店長、オーナーの人柄や思い
- 施主さまの好み
全体のデザインの中の袖看板のデザインというわけです。
従って、お店の雰囲気やサービス内容、周辺環境、建物のデザイン全部と調和をして一貫性を持たせることが重要になるため、どんなデザインが最適化を即答することはできないのが実情です。しっかりとヒアリングして、リサーチしてはじめてデザインとして表現することになります。
逆に、簡単に答えてしまうような看板業者さんは、デザインのことを理解していない可能性が高くて、あまり信用できないと言えるかと思います。
弊社は、デザイン力に定評のある看板業者です。専門のデザイナーがしっかりとデザインしますのでご安心ください。デザインのテイストはいろいろとありますが、代表的なものとしては以下のようなものがあります。
- アンティーク
- レトロ
- 和風
- おしゃれ
- 清潔感
- 行灯風
また、チャンネル文字などを使ったり、ロゴを立体的に使ったり、デザインの可能性は無限です。
文字の種類
袖看板に使われる文字としては、日本語はもちろん、英語やフランス語などもよく使われます。
また、対象となるお客様によっては、中国語や韓国語など、さまざまな言語を使って、対象となるお客様に向けて適切に情報を届けることが重要なデザインの要素となります。
言語問わずデザインはできます。
有名メーカーや業者
袖看板の施工を行っている看板業者、袖看板を制作している有名なメーカーとしては、以下の会社が挙げられます。
これらの看板業者さんの他にもたくさんの看板業者さんがありますので、以下の記事を確認の上適した業者さんをお選びください。
参照:看板製作会社の実力を見極める!失敗しない業者選びの方法
袖看板(突き出し看板)に関して法律がかかわるところ
看板は、屋外広告物として法律で規定されており、条例によっても規制されます。
ここでは、袖看板がどういった法律や条例によって規制されるのか、あるいは税金や申告、仕分けなどについてなど、法律に関連する事柄を全体的に見ていきます。
屋外広告物と法令、条例
看板は、屋外広告物法という法律で規定されており、屋外広告業として登録された業者が施工することを許されています。
また、屋外広告条例や景観条例などの各自治体の指定する条例によっても制限がかかります。例えば、京都のような観光地だとかなり看板が制限されることになります。
屋外広告業者である看板業者さんのアドバイスをしっかりと受けながら、法律や条例に違反しないような取り組みが必要となります。
道路にかかる場合は?
また、袖看板が歩道や道路の上に越境する場合は、基準はありますが、許可を得ないといけません。
このあたりも、ご自身で調べるのもひとつですが、トータル的に把握しておく必要があるので、看板業者に確認してしまうのが一番手っ取り早いし正確なので安心です。
建築基準法
袖看板は、基本的には建築基準法にかかってくることはありませんが、突き出し看板で4mを超えるようなものは、工作物となり、構造計算をした上で工作物確認申請をして建築確認をとる必要があります。
この場合、建築基準法にが適用されますので、注意が必要です。プロでないと全体的にややこしい法令や条例について網羅することは難しいので、このあたりも看板業者さんの力を借りることが重要となります。
税務申告関係
最後に、袖看板を設置した場合の税務申告関係について触れておきます。基本的に、耐久性のところで触れましたが、以下の通り仕分けします。
このようになります。
よほど安価で10万円未満であれば償却資産として一括で損金処理できますが、施工費も入れるとそこまで安価になることはあまりありません。従って、基本的には減価償却することが妥当になります。
税務について詳しい内容は、税理士さんにお聞きください。
袖看板(突き出し看板)の設置をお考えの方へ
あなたがもし、袖看板の設置をお考えなら、ぜひ北堀江看板にご相談ください。あなたの袖看板を設置する目的から逆算して、最適な看板戦略をいっしょに考えます。
相談は無料です。お気軽にお問い合わせください。